不妊治療

【体外受精】いくらかかる?返ってくるお金は?

 

みっちぃ
こんにちは、みっちぃです。

6年間の不妊治療を経て38歳で第一子を出産しました。

現在40歳、会社員です。

体外受精へステップアップ、いくらかかるの?

病院によって金額はどう違う?

帰ってくるお金があるの?

どうやって申請するの?

高度不妊治療は高額な自費診療を伴います。

私自身は6箇所の病院を通院し、費用の説明は4箇所で受けました。

そのうち2箇所の病院で体外受精を受けた経験をもとに体外受精に関するお金の話をまとめました。

助成金や返ってくる費用もありますが、いずれも自分で申請をしなければ自動的には何も返ってきません!

お金の話をしっかり知って妊活の経済的な負担を減らすことで、精神的負担も減らしましょう。

 

体外受精の費用、ざっくりこのくらい。

2017年のある不妊治療に関する調査によると高度不妊治療(体外受精・顕微受精)にかかった費用の平均は193万円というデータがあります。

ちなみにタイミング療法や検査で終わった人の平均は35万円、

人工授精・体外受精・顕微受精のどれかを経験した事があるという人の平均が134万円、

そして体外受精か顕微受精を経験した人の平均が193万円という事だそうです。

 

(上記はWebメディア「妊活ボイス」が2017年に実施した「『妊活・不妊治療』に関するインターネット調査」を参照した妊活費用に関する統計データです。)

 

体外受精の費用を病院や自治体のHPで調べると1回当たり20〜60万というのをよく見かけます。

注射や投薬など細かく費用の内訳が書かれている病院もありますが、どうやったら一回20万〜60万が193万になるの?結局いくらかかるの?

という疑問、受診者目線でざーーーっくり説明します。

 

体外受精の費用は大きく5つに分けて考えると分かりやすいです。

  1. まず、なるべくたくさん採卵できるように2週間ほど採卵前に注射や薬の服用を行います
  2. いわゆる「体外受精費用」で、採卵と受精(卵子をお腹からとって精子とシャーレで受精させるまで)までを指します。
  3. 採卵で卵子がたくさん取れれば、受精卵や胚盤胞を凍結する費用が発生します。
  4. 妊娠するためには卵を戻す必要がありますので移植(または胚移植)、凍結している場合は解凍費用が必要です。
  5. 移植後も妊娠継続を助ける薬や座薬が予想以上に続きます。

体外受精費用として多くのHPで見かける「採卵・培養・移植」の費用には、多くの場合①と③と⑤が書かれていません。

②の体外受精を受けるために①は必須項目ですし、複数できた受精卵を胚凍結せず放棄することはまずないので③も必須項目と考えると①〜③はセットです。

胚移植後は自然妊娠のように子宮内膜の厚みを保つために、妊娠判定日までは座薬や服薬が必ず必要です。妊娠後も8週目位まで続きますので④と⑤はセットです。

①〜③をA、④〜⑤をBとすると、

A +Bで基本形のワンクールとなります。

具体的な金額ですが、

A:採卵前後にかかる費用:35万〜70万くらい。

B:移植前後にかかる費用:10万〜17、18万弱くらい。

という感じですのでA + B のワンクール(採卵して移植まで)で45万〜85万位かかります。

1回の採卵・1回の移植で終われば、このくらいの金額になるということです。

ではなぜ体外受精経験者の平均支出額が193万円になるのか?

ズバリ、1度の採卵・移植で成功することが少ないからです。

採卵で卵子が複数取れる場合は、A×1回+B×複数回

1つのみの採卵となった場合は次もまた採卵からなので、A×複数回+B×複数回

となり、費用がぐっと高くなります。

採卵できる数や胚盤胞まで成長する数によって金額が大きく変わってきますが、こればかりはやってみなければわかりません。

それにしても、Aの費用に幅がありすぎないか?と思われた方もいるでしょう。

これは受精卵を初期胚で移植するか、胚盤胞まで培養して移植するかで金額に差が出ます。

初期胚での移植か胚盤胞まで培養して移植かは、病院の方針や自分の症状によりますが、金額的には胚盤胞移植の方が高額です。

 

体外受精の費用平均が193万円という内訳がなんとなくイメージできたでしょうか?

次の項では、私が実際に支払った不妊治療の費用を例にもう少し具体的に見て行きたいと思います。

 

胚移植と胚盤胞移植の違いについてはこちらの記事▼

【胚移植と胚盤胞移植の違い】治療経験者が患者目線で解説!

 

実際にかかった費用の内訳は?

私が一人目を出産する前に不妊治療期間で費やした合計は約244万です。

病院は6箇所行きましたが、体外受精を行ったのは2箇所で、244万のうち体外受精の費用として支払った費用は約204万です。

体外受精に支払った費用の内訳を見てみます。

 

【病院a】

  • 採卵1回、胚移植6回(新鮮胚移植1回、凍結胚移植5回)
  • 採卵前後費用(A):約40万×1回
  • 移植前後費用(B):約10万×6回
  • 採卵数12個、受精卵数7個、初期胚を6つ凍結(胚盤胞への培養は無し)
  • 化学流産1回、子宮外妊娠1回、出産に至らず。
  • 合計:約100万

 

【病院b】

  • 採卵1回、胚移植2回(全て凍結胚)
  • 採卵前後費用(A):約70万×1回
  • 移植前後費用(B):約17万×2回
  • 稽留流産1回、出産に至る妊娠1回
  • 採卵数18個、受精卵12個、胚盤胞への培養6個
  • 合計:104万

 

といった感じです。

参考までに直接的に体外受精の費用ではない不妊治療のざっくりとした内訳は以下の通りです。

  • 1件目の病院での初診・各種不妊検査費用:3万(半年通院)
  • 2件目の病院での初診・検査費用:1万(1回のみ通院)
  • 3件目の病院での初診・各種不妊検査費用:4万(2年通院)
  • 4件目の病院で卵管癒着剥離手術(3件目の病院から紹介):10万
  • 4件目の病院で子宮外妊娠による卵管摘出(3件目の病院から紹介):10万
  • 5件目の病院での初診・検査費用:1万(1回のみ通院)
  • 6件目の病院での初診・検査費用:3万(1年通院)
  • 6件目の病院で稽留流産の手術、術後の絨毛染色体検査:3万、5万

合計約40万です。

体外受精に対して支払った直接的な金額204万と足して244万です。

ちなみに、二人目の時にかかった費用は25万くらいです。

二人目の時は採卵はなく(凍結胚を使用)1度目の移植は着床せず、2回目の移植で出産に至りました。

二人合わせておおよそ270万円です。

 

 

不妊治療の予算をどう考えるか?

不妊治療を始める前におおよその予算を考える方も多いと思います。

私は不妊治療を始めた頃、「不妊治療は始める前にいつやめるか考えておくべき」という記事を読みました。

時間や回数で考える人もいると思いますが、私は「200万の予算内までは頑張ろう」と決めました。

不妊治療の最も辛い点の一つは支払った額に、結果が必ずしもついてこない点です。

いくらかければ終わるか分からない、もしかしたら結果が出ないかもしれない中で、私は「結果が出なかった時にあきらめられる額」として決めた額が200万でした。

200万は自分達夫婦にとって大きな額でした。

なので、200万まではお金のことは色々考えず頑張っていいことにする、と自分に言い聞かせていたのだと思います。

結果的には予算を超えましたが、心が折れそうになった時に「まだ自分が決めた予算に達していない」と思うことが心のよりどころになっていたように思います。

不妊治療をやめることは始めることよりはるかに難しい決断です。

ですが、やめるにやめられないのも本当に苦しいです。

不妊治療の予算は必ずしも最初に決める必要はないかもしれませんが、一つの目安として一度考えておいた方がいいと思います。

 

返ってくる費用もある。

体外受精に結構な金額がかかることはわかりましたが、返ってくるお金もいくつかあります。

助成金についてはほとんどの病院でその存在は紹介してくれますが、具体的なことは自分で調べて申請しなければ、受け取れるお金も受け取れません。

また、申請期限が過ぎると、これも受け取れません。

結局、助成金や還付金などは、知っている人・申請した人だけが受け取れるようになっています。

返ってくるお金の種類と注意点をまとめましたので、しっかり読んでしっかり受け取って下さい!

 

特定不妊治療助成金

助成金の案内は病院からもありますし、ネットなんかでも簡単に調べられますが、大筋の内容と金額をご紹介しておきます。

助成金の適用があるのは体外受精か顕微受精です。

採卵を伴う胚移植一回につき15万円(最初の1回のみ30万円)、採卵を主なわない場合は7.5万円

最大6回まで助成あります。

所得制限:夫婦の所得額の合算で730万未満(給与所得者の場合、基礎控除など各種控除を差し引いた後の金額)

所得額の合算についてはこちらの記事を是非参照ください▼

関連記事:必読!【不妊治療】返ってくるお金の注意点

女性の年齢により適用や回数に制限があります。

詳細な助成の範囲を確認したい場合は、厚生省の公式サイト(「体外受精・顕微授精の治療ステージと助成対象範囲」)をご覧ください。

 

高額医療費還付金

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月で決められた上限額を超えた場合、その差額額が支給される制度です。

一般的によく行われる初期の不妊治療には、健康保険が適応されます。この健康保険が適用される治療のみが対象となります。

自費診療となる体外受精や顕微受精にはあまり関係のない制度ですが、不妊治療全体で見ると以外と当てはまる診療もあります。

実際に私が利用した例ですが、卵管癒着剥離手術、子宮外妊娠による卵管切除、切迫早産からの帝王切開、の3度利用しました。

高額療養費は加入先の医療保険者(健康保険証を発行している機関)へ申請書を提出すると、限度額適用認定証が発行されます。

簡単に言うと、勤務先の総務担当者に「入院するので限度額適用証明書を下さい」と言えばいいだけです。

限度額適用証明書を入院時に病院に提出すると1ヶ月の支払いとしては8万円を限度としてそれを超えた分の支払いがなくなります。

 

医療費控除の確定申告

医療費控除とは1月から12月までのその年1年間で一定額以上医療費を支払った場合に、納税した所得税が軽減され、返ってくるというものです。

所得にもよりますが、多くの場合、支払った医療費が10万円を超えた場合に適用されます。

医療費控除のポイントは保険適用外の自費診療も含むことができるということです。

もちろん体外受精や顕微受精、それに絡む投薬類も全て適用されます。

申請先は税務署で、通常の確定申告と違い通年いつでも申告できます

 

任意の医療保険

最後に、ご自身が医療保険など任意で加入している保険からも保険金の受け取りが可能な場合があります。

医療保険に女性特約をつけている方は、適用を受ける治療や入院があります。

私も子宮外妊娠による卵管切除、切迫早産からの帝王切開の2度、保険金を受け取りました。

妊娠・出産絡みは保険が適用されないことが多いですが、適用になる事例もありますので一度ご自身の保険内容を確認してみてください。

 

実際に返ってきたお金はいくらだった?

最後に、実際どのくらいのお金が返ってきたか私の受け取り額を元に検証してみたいと思います。

以下の金額は体外受精を行なった3年間分の受取合計金額です。

■医療費控除の確定申告:70.7000円

■任意保険金の受け取り:100.000円

■合計:807.000円

※切迫流産・帝王切開の際に受け取った任意保険の436.000円は不妊治療卒業後の話なので除外しています。

※医療費控除は不妊治療以外の内科や皮膚科など日常的な医療機関受診費用も含めた控除額です。

※確定申告による還付金の内訳は所得税が45万・市県民税が25万7千円でした。

私は一人目の出産までに6年間の不妊治療で約244万円支払いましたが、約80万返ってきました

ちなみに、私が大失敗した助成金を仮に申請できていれば、採卵2回・胚移植6回で75万円受け取れていた計算です。

助成金を受け取ればその分医療費控除による還付金は減りますが、それでも返ってくる金額の合計は135万円くらいになったと思います。

244万の支払いで135万円返ってくると考えれば、気持ちも少し楽になりますね。

私はもう後悔しても取り返せませんが、今から治療を受けられる方や助成金・医療費控除などが申請が可能な方はしっかり手続きしてくださいね!

 

体外受精の費用と返ってくるお金のまとめ

■体外受精経験者の平均支払額は193万円

■採卵を2回・胚移植を8回行なった私の支出額は244万円

■体外受精に入る前に一度予算の目安を考えてみる。

■返ってくる費用まとめ

特定不妊治療助成金

高額医療費制度

医療費控除の確定申告

任意の医療保険

■不妊治療に244万支払った我が家に返ってきた金額は約80万

 

以上、体外受精についてかかる費用と返ってくる費用についてまとめて見ました。

体外受精には高額な費用がかかることが多いですが、かかる費用・返ってくる費用が見えて少しでも妊活の不安やストレスを軽くできれば幸いです。

 

必読:返ってくるお金の注意点についてはこちらの記事▼

関連記事:必読!【不妊治療】返ってくるお金の注意点

私自身も後から相当悔やんだ内容もありますので必読です。

  • この記事を書いた人

みっちぃ

【筆者プロフィール】 40歳、会社員(夫40歳) 29歳で結婚。 結婚2年後から6年間の不妊治療を経て38歳で第一子、 40歳で第二子を出産、現在二人の子育て中のアラフォーです。 第二子の際の治療を含めると8年間の妊活中、 出向いた病院は6箇所。 ・卵管癒着剥離手術 ・乏精子症、精子無力症の発覚 ・化学流産 ・子宮外妊娠 ・稽留流産 ・切迫流産からの早産 などを経験しました。 妊活中に多くの妊活ブログを見て、自分だけじゃないんだと励みになったり、同じ悩みの方の体験談は参考になったことが山ほどありました。 このブログは自身が妊活中に疑問に思っていた事、不安でたまらなかった事、ヤケクソになったり街中で泣いてしまった事等を、現在妊活中の方が見て一つでも解決や励みにつながってほしいと思って書いています。

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